「シロアリの駆除のためにネパールへ…」、などと言っても信じて頂けない方もいるかもしれません。
でも、確かに私はインドの北、中国の南に位置するネパールにシロアリ撃退パッケージPROの散布法とベイト法の技術指導に行ってきました。
ネパール。国の名前くらいは聞いたことがあっても実際どんな国なのか詳しくご存じの方は少ないかもしれません。
そこで、現地作業のご紹介の前に少しだけネパールという国をご紹介します。
ひと言でネパールと言っても都市部と田舎では、やはり水道や電気などの公共事業整備の具合はまったく違います。
そうしたことを前提に、ネパールの“当たり前”を感じてみてください。
移動手段は日本と同じ。でも少し田舎へ行けばその主体は歩き、もしくは自転車です。
パン(口臭を消すためのガムのような食べ物)を売るお店です。
お店の女の子は15歳ぐらい。日の出から夜遅くまでずっと座り続けているそうです。
これがパンです。確かに口臭は消えそうですが「まずい」です。まるで雑草を食べているようでした。
床屋さん…です。
散髪中のところを撮らせてもらいました。なかなかの良い男ですね。しかも人懐っこい。
藁や段ボールを重ねた屋根もない行商人は露天で商売です。このおばちゃん、笑顔が可愛かったです。
すぐ、傍に住む村の人たちと。
さて、いよいよネパールでのシロアリ駆除です。
正直に言えば、口にはしなくても一抹の不安がありました。
日本とは生態も違うでしょうし、大きさも数もなにもかも違うだろうネパールのシロアリ。私に駆除ができるのか…。
でも、なんとかネパールという国を良くしようと熱風吹き荒ぶ中がんばっている方から・・・
「なんとかしてほしい。」
「駆除の方法を教えてほしい。」
という期待に応えないわけにはいきません。
私はシロアリ技術者として日本一ではありません。人としてもどこか問題がある気もします。気も小さいし臆病だし…。
でも、困っているのなら私にできる精一杯のことをしたい。これ以上できないというほどのモノを提供して、それでダメなら私は謝罪する覚悟でいます。
ネパールの首都カトマンズ空港に夜中の11時30分ころ到着。
乗客のほとんどは、次々に手続きを終え最後には私1人。
でも、どうすりゃいいのかまったくわかりません…。
成田で借りたネパールで使えるはずの携帯電話もなぜか使えません。
成田を出発してからすでに13時間ほどが経過し疲れ果てていました。
誰にも連絡ができず、しかも自分ひとりという孤独。
「もう無理だ!」
「生きて帰ることさえできるのか…。」
とてつもなく不安でした…。
未だどんな手続きが必要だったのか正確にはわかりません。
デパーチャーカードという入国書類ともうひとつ書類が必要でした。でも、私はツアー旅行の韓国だけしか経験がありません。
その手続きも皆が何かを書いているのを見て必要なのかもしれないと思っただけです。
脳が考えるのを止めました…。
人は常に何かを考えている生き物だと聞いたことがあります。
でも、その時私の脳は…。
ヒマラヤ、仏教の国、ネパールのカトマンズでシロアリ駆除119番の駆除法(散布法&ベイト法)は通用するのか。
シロアリドクターの駆除技術をすべて網羅したパッケージ(シロアリ撃退パッケージ)と言えども、はたして効果があるのか。
まずは、建物内はもちろん屋外もシロアリの巣や生息などないかを調査です。
いよいよ始まるシロアリ対策に」どうしても緊張してしまい、知らず知らずに口数が減っていたことに後で気付かされました。
そして、ついに見つけました。
ネパールで初めて見つけたシロアリの巣です。
電気配線の点検口が巣になっています。
電気の配線はわずかですが熱をもっています。その熱に心地よさを感じシロアリは集まりやすいのです。温暖な地域といえど、季節によっては寒いと感じる時期や時間があるのです。
巣ごと駆除する薬剤の設置をしています。
建物の壁内に動く虫がいないかレントゲン様の機会でチェックしています。
パイプ、配線等のつなぎ箇所、マンホール内部にシロアリの蟻土がびっしりとありました。
こちらも壁内のシロアリ生息の有無をチェックしています。
シロアリが巣喰っている建物の廊下下には、空洞?床下がありどうもそこに巣があるのではないかと花壇の花を撤去し、人が入れるだけの穴をあけることになりました。
そして、ブロック2、3個分程度の穴があいたとき。
現地ネパールの若者は嫌がりました。
なにせ地中は異常に高い湿度を保つサウナ状態であり、しかも漆黒の暗闇です。
さらに狭い空間。
このような状態ですから普通の感覚であれば恐怖を感じて当たり前です。
誰もが心のどこかで恐怖を感じ嫌がるのであれば後は私しかいません。
でも、なれない環境での事。
私も怖い、そしてなぜだか家族に会いたいと思ってしまったのも自然なことかもしれません。
そして、入るしかないと追い込まれた瞬間、またまた脳が考えることを止めました。
それはまるで身体が突然に軽くなったような、真っ白というよりも何もない感じです。
ただただ最高の仕事を、そして出来る限り短時間に。
投げやりでもなく、死ぬつもりでもないそんな心模様です。
思い出すだけで、からだがこわ張ります…。
ネパールです。
何がいるか?不安でした。
シロアリ駆除容器の設置です。
ネパールに主として生息するシロアリの巣の一部です。
昭和の時代を思い出すような心が暖かくなるネパールでした。
まさに自然が手つかずのまま残っているのですからシロアリをはじめ様々な虫がいても不思議ありません。
ただ私は思うのです。
1匹残らず虫を殺すのではなく、出来る限り薬を使わないで多少いてもいいんじゃないかと。あまりに神経質に殺せ、殺せと思えば大量の薬を使う必要が出てきます。
すでに日本では失われてしまったかもしれない自然の豊かな国です。害獣がいれば害虫もいるでしょう。
でも同時にインコのようなとても綺麗な小鳥やきれいな空気があります。
この心癒される静かな自然をできるかぎりそのままにしておきたいと思うのは感傷的すぎるでしょうか。
最後に現地の方にはとても喜んでいただいた事、そして私のシロアリ駆除技術を強く推薦いただけたことをご報告してこの技術紀行を終わりにします。
「駆除業者=悪徳業者」
あなたはそんなイメージを持たれているかもしれませんね。
それは当然だと思います。お年寄りの家に上がり込んで、自分で持ち込んだシロアリを取り出し「います!」と脅して目が飛び出るほどの高額な工事や換気扇を売りつけ、その後連絡が取れない、それが当たり前の業界だからです。
「初めてのシロアリ駆除で不安だらけ…」
そう悩むご家族から選ばれる7つの理由、特徴について説明いたします。
あなたの眼鏡に叶う駆除業者かどうかチェックしてください。
実際にご自身の目で確かめるのが良いのですが、未だに悪質な業者がいるために声をかけるのも勇気がいります。
そこで、信頼できるかどうか?見分け方がわからない方のために10のポイントを公開します。
これは、悪徳シロアリ駆除業者と戦って得た情報ですのできっと役にたつと思います。
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