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2010.05.08~05.13
シロアリドクター 諏訪
「シロアリの駆除のためにネパールへ…」、などと言っても信じて頂けない方もいるかもしれません。
でも、確かに私はインドの北、中国の南に位置するネパールにシロアリ撃退パッケージPROの散布法とベイト法の技術指導に行ってきました。
ヒマラヤ山脈が雲の上、飛行機に乗る私の目線の高さに見えます。 |
ネパール。国の名前くらいは聞いたことがあっても実際どんな国なのか詳しくご存じの方は少ないかもしれません。
そこで、現地作業のご紹介の前に少しだけネパールという国をご紹介します。
ひと言でネパールと言っても都市部と田舎では、やはり水道や電気などの公共事業整備の具合はまったく違います。
そうしたことを前提に、ネパールの“当たり前”を感じてみてください。
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| 移動手段は日本と同じでもその主体は歩き、もしくは自転車です。 | パン(口臭を消すためのガムのようなモノ)を売るお店です。 | お店の女子の年は15歳くらい。日の出から夜遅くまでずっと座り続けるそうです。 |
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| これがパンです。確かに口臭は消えそうですが、まずい…です。 | 床屋さん・・・。 | 散髪中のところを。なかなかの良い男2人ですね。しかも人懐っこい。 |
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| 藁や段ボールを重ねた屋根もない行商人は、露天で商売です。このおばちゃん、笑顔がかわいかったです。 | すぐそばに住む村の方たちです。 |
いかがですか?
少しはネパールという国、感じていただけたでしょうか?
さて、いよいよネパールでのシロアリ駆除です。
正直に言えば、口にはしなくても一抹の不安がありました。
日本とは生態も違うでしょうし、大きさも数もなにもかも違うだろうネパールのシロアリ。私に駆除ができるのか…。
でも、なんとかネパールという国を良くしようと熱風吹き荒ぶ中がんばっている方から・・・
「なんとかしてほしい。」
「駆除の方法を教えてほしい。」
という期待に応えないわけにはいきません。
私はシロアリ技術者として日本一ではありません。人としてもどこか問題がある気もします。気も小さいし臆病だし…。
でも、困っているのなら私にできる精一杯のことをしたい。これ以上できないというほどのモノを提供して、それでダメなら私は謝罪する覚悟でいます。
ネパールの首都カトマンズ空港に夜中の11時30分ころ到着。
乗客のほとんどは、次々に手続きを終え最後には私1人。
でも、どうすりゃいいのかまったくわかりません…。
成田で借りたネパールで使えるはずの携帯電話もなぜか使えません。
成田を出発してからすでに13時間ほどが経過し疲れ果てていました。
誰にも連絡ができず、しかも自分ひとりという孤独。
「もう無理だ!」
「生きて帰ることさえできるのか…。」
とてつもなく不安でした…。
未だどんな手続きが必要だったのか正確にはわかりません。
デパーチャーカードという入国書類ともうひとつ書類が必要でした。でも、私はツアー旅行の韓国だけしか経験がありません。
その手続きも皆が何かを書いているのを見て必要なのかもしれないと思っただけです。
脳が考えるのを止めました…。
人は常に何かを考えている生き物だと聞いたことがあります。
でも、その時私の脳は…。
ヒマラヤ、仏教の国、ネパールのカトマンズでシロアリ撃退パッケージPRO(散布法&ベイト法)は通用するのか。
シロアリドクターの駆除技術をすべてもうらしたパッケージと言えども、はたして効果があるのか。
まずは、建物内はもちろん屋外もシロアリの巣や生息などないかを調査です。
いよいよ始まるシロアリ対策に」どうしても緊張してしまい、知らず知らずに口数が減っていたことに後で気付かされました。
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| 室内の壁内に生息があるのかレントゲン検査をしています。 | 敷地内の樹木の根元を調査しています。元気のない老木などの根元や樹皮にシロアリがいることはよくあります。 |
そして、ついに見つけました。
ネパールで初めて見つけたシロアリの巣です。
電気配線の点検口が巣になっています。
電気の配線はわずかですが熱をもっています。その熱に心地よさを感じシロアリは集まりやすいのです。温暖な地域といえど、季節によっては寒いと感じる時期や時間があるのです。
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| 電機配線の点検口にシロアリの巣が。 | 食べさせる薬を設置しています。 | 光や風が入らないように元通りに。 |
シロアリが巣喰っている建物の廊下下には、空洞?床下がありどうもそこに巣があるのではないかと花壇の花を撤去し、人が入れるだけの穴をあけることになりました。
そして、ブロック2、3個分程度の穴があいたとき。
現地ネパールの若者は嫌がりました。
なにせ地中は異常に高い湿度を保つサウナ状態であり、しかも漆黒の暗闇です。
さらに狭い空間。
このような状態ですから普通の感覚であれば恐怖を感じて当たり前です。
誰もが心のどこかで恐怖を感じ嫌がるのであれば後は私しかいません。
でも、なれない環境での事。
私も怖い、そしてなぜだか家族に会いたいと思ってしまったのも自然なことかもしれません。
そして、入るしかないと追い込まれた瞬間、またまた脳が考えることを止めました。
それはまるで身体が突然に軽くなったような、真っ白というよりも何もない感じです。
ただただ最高の仕事を、そして出来る限り短時間に。
投げやりでもなく、死ぬつもりでもないそんな心模様です。
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| 表情にどことなく悲壮感のようなものが見えますね…。 | 思い出すだけで身体がこわばります。 | …。 |
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| 見事なほどのシロアリの道や巣を見つけました。 | 地上用ステーションの設置をしています。(ベイト法) | 入国時の検疫チェックで生きた動植物は持ち込めません。ミイラ化したネパールのシロアリです。 |
昭和の時代を思い出すような心が暖かくなるネパールでした。
まさに自然が手つかずのまま残っているのですからシロアリをはじめ様々な虫がいても不思議ありません。
ただ私は思うのです。
1匹残らず虫を殺すのではなく、出来る限り薬を使わないで多少いてもいいんじゃないかと。あまりに神経質に殺せ、殺せと思えば大量の薬を使う必要が出てきます。
すでに日本では失われてしまったかもしれない自然の豊かな国です。害獣がいれば害虫もいるでしょう。
でも同時にインコのようなとても綺麗な小鳥やきれいな空気があります。
この心癒される静かな自然をできるかぎりそのままにしておきたいと思うのは感傷的すぎるでしょうか。
最後に現地の方にはとても喜んでいただいた事、そして私が扱ってしるシロアリ撃退パッケージPROを強く推薦いただけたことをご報告してこの技術紀行を終わりにします。






















